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映画感想「リンカーン/秘密の書」

アメリカ南部に住むエイブラハム・リンカーンは母をヴァンパイヤに殺された。
南部ではヴァンパイヤが影で奴隷たちを支配しており、リンカーンは復讐を誓い、
夜な夜なヴァンパイヤを狩るヴァンパイヤハンターとなる。
やがて大統領となった彼は、奴隷たちを解放するため、ヴァンパイヤとの全面戦争に挑む。

アメリカ人がリンカーン大好きなのは知っていたが、ついにここまで来たか!という感じ。
ストーリーにすると馬鹿馬鹿しいけど、映画はかなり壮大に真面目に作られている。
でも色々突っ込み満載で、いいのか?これでいいのかアメリカ人…という気分になる。

以下ネタバレ突っ込み

とにかくリンカーンが不死身すぎる。
馬の群れが走る草原で馬を交わしながら対決し、疾走する汽車の上に立って対決し、
燃え落ちる橋の上でも対決。ダイハードかよ。
その後、たった一発の銃弾で暗殺されるっていう史実自体と彼のキャラがそぐわない。

スピードが裏切るシーンも唐突過ぎて意味不明だったし、
最後の荷物すり替えトリックも、よくも5000年生きてきたヴァンパイヤが
こんな古典的なミスリードにいちいち引っかかってくれるよね…って感じ。
あとヘンリーは良かれと思って忠告に来たのに、戦闘に巻き込まれ危うく死にそうに。
計画教えといてやれよ、リンカーン!

あと奥さんは子供死んだとき、「どうしてハンターのこと話してくれなかったの?」って怒るけど、
いや付き合ってる時、一回言ってるよね!君信じなかっただけで!と、
リンカーンは怒っていいと思う。

一事が万事大味過ぎるなぁ。
これで考えると、吸血鬼もので「薄桜鬼」ってよく出来てるよな、と改めて感心した。

ラストだけは、少し切ない。
永遠を一緒に生きようと、プロポーズ(えー)した後に、友達が暗殺されたら、
さすがのヘンリーも死にたくなったのではあるまいか。

悪役のアダムは冷たいハンサムで、結構好みです。戦闘シーンは良かった。
by moonish2 | 2013-06-11 17:30


生活に潤いと幕末があればそれでいい


by moonish2

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