読書感想「楽園のカンヴァス」

MOMAに勤めるアシスタント・キュレーターのティムは、職場である招待状を受け取る。
伝説の絵画コレクターが、コレクションの鑑定をしてほしいというのだ。
そこで彼はどの目録にも載っていない、未発表の大作と出会う。
七日間の期限の間に、もう一人の日本人女性研究者と講評を対決させられる。
ヒントとして渡された謎の古書は一体誰が書いたものなのだろうか?

新ジャンルのアート・ミステリーです。
学芸員と美術館、コレクターに取り巻くお金と権力、建前と本音の世界が垣間見えて、
この人どうやってこれ調べたの?!って思ったのですが、作者はフリーのキュレーターだそうです。
なるほどねー。
たかが「絵」と普通の人は思うかもしれませんが、一枚の名作の周りに渦巻く、
沢山の人の思惑や陰謀そして愛憎が、すごくミステリーにマッチしていて、
美術好きには、たまらない一作。

核となってくるのは、ルソーの「夢」です。
息もつけないような、濃厚なジャングルの中に、しらじらとした満月。
そして裸体の柔らかな女性。じっとこちらを見つめる虎のまあるい眼。

7日間が終わるのが、なんだか惜しい感じがしました。
もっともっと、ルソーの世界におぼれていたかった。
そう思ってしまうような、魅力的な一作でした。

ネタバレ
・キュレーターの条件に美貌が加えられていますが、うん、まぁそれは海外の話です。
 トムみたいな人は日本にはいないと思う。
・ピカソがイケメンの役所。没年を記憶していなくて、これ読んだ後調べたら、
 1973年だった。すごく最近!有る年代の人たちは面識があり、モンマルトルで
 共に過ごしたことがあるなんて、すごすぎる・・・。歴史の世界だ。
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by moonish2 | 2013-03-15 10:47


生活に潤いと幕末があればそれでいい


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