読書感想「晴天の迷いクジラ」

生きることに疲れ、「死にたい」と思ってしまった三人の物語。
仕事が忙しすぎて欝になった青年、その会社の社長の女性、母親に干渉されながら生きる女子高生。
沖に迷い込んだクジラを見たら、死のうと約束した。

かなりマイナス軸の強い作品なので、気力が無いときに見ると落ち込むかもしれません。
風邪をひいて寝込んでいるときに読んだ私は失敗した、と少し思った。
でも「死」を意識するということは、「生」への意識もすぐ側にあるということで。
そういう意味で、生きることについて強く問う作品です。

タイトルが、すごくよくこの作品の雰囲気を表している。
青い青い晴天の日、澄んだ空気は、遠くまで見渡せるはずなのに、どこか息苦しい。
迷うはずのないところで、迷ってしまって、どこにも居場所がなくなった、そんな感じ。

作者は二作目の作品だということで。
うん。非常にみずみずしい感じがします。
人物の描写も背景も、いっぱいいっぱい煮詰めて詰め込んだ感じがして、
彼らが持つ苦しさや焦燥感が、読み手にもよく伝わってきて、それで読んでいて苦しさがある。

でも最後はちゃんと救われる物語です。
私も、クジラを見に行きたくなりました。
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by moonish2 | 2013-03-02 21:11


生活に潤いと幕末があればそれでいい


by moonish2

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