読書感想「ミレニアム2 火と戯れる女」「3 眠れる女と狂卓の騎士」

ビュルマン弁護士は、リスベットに復讐を企てていた。
彼女の弱みを探している最中で、リスベットの出生と幼年期に受けた虐待を知り、
それを利用しようとするが、眠る蛇を起こすが如く、事態は彼の収拾の付かない方向へと転がり出す。

ミレニアムシリーズ全巻読みました。
あまりに面白くて、読み終わるのが惜しく、作者が4巻の執筆途中で亡くなったのが、
悔やまれて仕方ありません。
でも一応3巻で、一連の事件の決着は着いているので
(「イタズラなKiss」みたいに、すごい半端なところで終わっているわけではない)、
今から読まれる方も安心していただきたいです。
もし2巻で終わってたら、我慢できず降霊会を開くとこだったよ。ふう。

1巻の孤島密室トリックとは、がらっと趣が変わり、戦後の政治の移り変わり、
政府の思惑や、警察内部の闇、法廷闘争など、社会的な色が強くなり、
作者の引き出しの多さを感じさせました。
ジャーナリストという作者の本職が、良い方向に反映されていて、描写にも説明にもリアリティがありました。

リスベットが、今までどんな苦難に一人で耐えてきたのかが判明し、
彼女の味方であるミカエルたちが、リスベットを救うために奔走します。
作家が、悪に対して断固とした姿勢を持っているから、伊坂作品のように、
どの悪党もちゃんと報いを受けるので、安心してみていられる。

リスベットの強さを感じて、最後の展開は胸が熱くなった。
世の中の女性が、すべて幸せでありますように!

ネタバレ
・ミッケの女癖の悪さは最後まで健全ですが、リスベットが彼への想いを断ち切った後、
 きっと最終巻までにはミカエルのほうが、リスベットに惚れたに違いない。
 それで、今までの自分のしてきたことに気づいて、苦悩するに違いない。
 リスベットは、安心して眠れる場所を、遂に手に入れるに違いない。
 私の最終巻予想です。
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by moonish2 | 2012-11-27 13:10


生活に潤いと幕末があればそれでいい


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