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いのちと言葉が出会う場所

児童文学作家の梨木香歩さんのシンポジウムに行って参りました。会場で厳重に「ネット上で記録公開しないように!」と注意を受けてきたので、慎重に感想を書きたいと思います…(燃えろ俺のコスモ!)

一見大人しそうな、でも深いものを秘めておられる方でした。話される言葉が観念的であると同時に文面っぽくて、「ああこの人は作家なんだなぁ」と思いました。たぶん人間観察・自己観察にすごく優れている方なんだと思います。見たこと感じたことを、頭の中で文章化し、表現しようとする、そんな衝動を感じました。こういう人とお友達であるとしたら正直怖いです(笑)

この方が一貫して著作の中で書いているのは「いのち」の話です。彼女はとても人間が好きなのだと思います。人間は弱く、集団心理に流されやすく、群れに属することで安心してしまう、安定感を簡単に欠いてしまう。でも生きている。言葉にすると陳腐に聞こえてしまうけど、彼女はみんなが幸福に過ごせるような道を探してるんじゃないかな…。

途中、携帯の音楽が流れて「すいません私の携帯です…!」という可愛い一面も見られました(笑) ええと、読み始めるなら易しいのは「西の魔女が死んだ」ですが、私が読んだ中で一番良かったのは「沼地のある森を抜けて」です。後者は大人向けの話なのです。全体像が見えるまで長いので、忍耐力がある人にしかオススメできませんが、ちょっとあの感じは他の本にはないと思う。

意義のある、一日でした。こういう話を聞くと心が豊かになる気がするなぁ。
by moonish2 | 2005-11-30 20:56


生活に潤いと幕末があればそれでいい


by moonish2

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