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読書感想「オレたち花のバブル組」

勢いづいて半沢直樹の2巻目も買ってしまった。

本社に栄転した半沢は、今度は金融庁検査を前にホテルの再建を任される。
またもや不正に気づいた半沢。そして民間に出向になった近藤も、その会社の深い闇に対峙する。
別の事件に思えた二つは、やがて同じ闇を浮かび上がらせる。

2巻目になっても全く衰えず、違う角度から銀行の不正を描くのは見事。
飽きずに楽しむことが出来ました。
仕事に躓いたことで、人生をも諦めていた近藤が、自分の道を切り開いていく姿にも感動。
「倍返し!」のフレーズも今回多用されているし、もしかしたら2巻目でシリーズ全体の構造が
決まってきたのかもしれない。

それにしても黒埼のオネエキャラはドラマのオリジナルだと勝手に思っていたけど、
小説でもばっちりオネエだったので、びっくりした。
台詞を読んでいても、愛之助様の声でばっちり再生される。
黒崎が登場する最初のシーンの、黒崎の描写がすごい。
「育ちがいいのは見てわかる。だが同時に、心のどこかがひん曲がっていることも見ただけでわかった」
分かりやすくて、洒落がきいてる文章も好きだけど、
もうキャラが愛之助様にぴったりだ…ナイスキャスティング!

「どこかに解決策はあるはずだ。それを信じて進め。それが、人生だ」
多くの社会人にとって、生きていくことは働いていくことで、
理不尽なことも組織に振り回された経験も、誰もが持っているからこそ、半沢の言葉は響く。
働くお父さんだけでなく、働く女性たちにも、熱い気持ちがこみ上げてくる一冊です。
by moonish2 | 2013-09-03 19:03


生活に潤いと幕末があればそれでいい


by moonish2

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