読書感想「文学少女シリーズ」本編
小説を食べて生きている文学少女の遠子先輩と、元作家だが現在はトラウマにより
小説を書けなくなっている後輩、心葉(コノハ)を巡る物語、高校生編。
嵐が丘、オペラ座の怪人、銀河鉄道の夜、古典の名作のストーリーをなぞりながら、
文章を引用していくのが、全編を通じて面白かったです。
作者はどんだけこの作品を読み込んでいるのか。
作者が本当は本物の「文学少女」なのではないか。
読んでいると遠子先輩は少し羨ましくなってきます。
狭き門はコンソメスープの味、泉鏡花は花で作ったお酒の味。
一日だけでいいので、文学少女になってみたい。
自分の好きな作品を食べたらどんな味がするのか、すごく気になるぅ!
悶えるくらい美味しいに違いない(ザ・食いしん坊)
しかし、この本の中のキャラクターたちは、みんなトラウマがあり、
打たれ弱くて傷つきやすいので、良い大人の私は若干イライラ。
一作目の「人間失格」は元の本がそんな感じなので、この作品だけのテイストかと思っていたら、
どっこいそれは最後まで続きました。
そういう意味では、一作目の「死にたがりの道化」が一番作風に合っていたかも知れませんね。
では最後に文学少女風に書評をしてみたいと思います。
「ホームズシリーズはまるで、本場で食べるザッハトルテのようよ!
日本のものとは違う、ずっしりと重い濃厚なチョコレートは、蕩けるように甘いのに、
同時にカカオの苦みも含んでいて、複雑な推理模様が楽しめるわ!
横に添えられた甘すぎない生クリームは、ホームズとワトソンの軽快なやりとりに似てるわね。
濃く入れたダージリンの紅茶と合わせると、食べ終わっちゃうのが惜しくなって、
ページをめくる手がゆっくりになること、うけあいよ!」
この間食べたホテルザッハーのザッハトルテが死ぬほど美味しかったので、
忘れられない私です。オーストリアまで食べにいきたい・・・。
小説を書けなくなっている後輩、心葉(コノハ)を巡る物語、高校生編。
嵐が丘、オペラ座の怪人、銀河鉄道の夜、古典の名作のストーリーをなぞりながら、
文章を引用していくのが、全編を通じて面白かったです。
作者はどんだけこの作品を読み込んでいるのか。
作者が本当は本物の「文学少女」なのではないか。
読んでいると遠子先輩は少し羨ましくなってきます。
狭き門はコンソメスープの味、泉鏡花は花で作ったお酒の味。
一日だけでいいので、文学少女になってみたい。
自分の好きな作品を食べたらどんな味がするのか、すごく気になるぅ!
悶えるくらい美味しいに違いない(ザ・食いしん坊)
しかし、この本の中のキャラクターたちは、みんなトラウマがあり、
打たれ弱くて傷つきやすいので、良い大人の私は若干イライラ。
一作目の「人間失格」は元の本がそんな感じなので、この作品だけのテイストかと思っていたら、
どっこいそれは最後まで続きました。
そういう意味では、一作目の「死にたがりの道化」が一番作風に合っていたかも知れませんね。
では最後に文学少女風に書評をしてみたいと思います。
「ホームズシリーズはまるで、本場で食べるザッハトルテのようよ!
日本のものとは違う、ずっしりと重い濃厚なチョコレートは、蕩けるように甘いのに、
同時にカカオの苦みも含んでいて、複雑な推理模様が楽しめるわ!
横に添えられた甘すぎない生クリームは、ホームズとワトソンの軽快なやりとりに似てるわね。
濃く入れたダージリンの紅茶と合わせると、食べ終わっちゃうのが惜しくなって、
ページをめくる手がゆっくりになること、うけあいよ!」
この間食べたホテルザッハーのザッハトルテが死ぬほど美味しかったので、
忘れられない私です。オーストリアまで食べにいきたい・・・。
by moonish2
| 2012-10-22 13:49